Du côté de Paris Stéphane Manel

Size :  175 x 225 mm    

Softcover

192 pages

color, black and white

published by Stéphane Manel 

「パリに挑むということは、ひとつの記念碑に挑むということだ。そんな欲望も、大胆さも、私にはない。だから私は、むしろ小さな石ころに心を寄せたい。細部に、埋もれたものや表面に残るかけらに。地理的な、そして記憶の“下層”に。歴史に、そして小さな物語に。おそらく私は、自分が生きてきたこと、あるいは誰かが打ち明けてくれたことのほうが、ずっと居心地がいいのだ。あるいは、建物のファサードを観察し、扉の向こうに耳を傾け、本を読み、電話帳や風に吹かれて橋の上を漂う古い紙切れを眺めるうちに、見えたような気がしたことに。歩きながら。振り返りながら。」

本書でステファン・マネルは、イラストレーターとして、そして語り手としての二重の才能を発揮し、パリの街区をめぐるきわめて個人的な散歩へと私たちを誘う。
文学、美術、音楽、映画などへの豊かな引用に満ち、ジェラール・ド・ネルヴァルからアルベルト・ジャコメッティ、ピエール・ル・タン、ジョルジュ・ペレック、ジャック・メスリーヌ、サルバドール・ダリに至るまで、数多くのシルエットに取り憑かれながら、彼は時代を横断し、記憶の光に照らし出された通りや広場、大通りや並木道を歩き直していく——徒歩で、タクシーで、モペットで、そして地下鉄で。