パリ出身のDJ/ソロ・アーティストMarine Neuilly。子供の頃にカセットテープでミックスを作っていた時代から、バンドLes Plastiscinesでのパンクな活動まで、彼女は常に鋭く折衷的な耳でジャンルの境界を越えてきました。彼女の DJ セットは、Daft Punk から Nelly、Outkast まで自在に行き来する万華鏡のような旅。 そこにはロックやフレンチ・ヴァラエティ、ファンク、ディスコ、映画のサウンドトラック、ポップカルチャーなどの要素が散りばめられています。そのカリスマ的なステージ・プレゼンスはファッション界でも注目を集め、Chanel、Dior、Prada、Miu Miu などのメゾンでプレイしてきました。Vanity Fair Franceは彼女を「今最も旬なマリン・ヌイイ。独自のサウンド・アイデンティティを確立しつつある存在」と評しています。
Thomas Lélu(トマ・レリュ)
パリを拠点に活動するアーティスト、作家、アートディレクター。言葉とイメージを横断しながら、ユーモアと批評性を併せ持つ表現を続けている。彼の手書きのフレーズや短いテキストは、SNS からギャラリー空間、書籍、プリント作品まで多様な媒体へと展開され、現代の視覚文化やコミュニケーションの癖を軽やかに照らし出す。グラフィックデザインのバックグラウンドをもち、フィクションやエッセイの執筆、キュレーション、映像・写真制作など活動は多岐にわたる。初期作『Manuel de la Photo Ratée(失敗写真マニュアル)』に見られるように、「ズレ」や「不完全さ」へのまなざしは彼の制作全体を貫くテーマとなっている。近年は自身のギャラリースペース「La Cité」での展示や、国内外での個展・プロジェクトを通じて、日常の断片、言葉、イメージを再編集しながら、現代社会の“可視化されにくい感情と矛盾”を探り続けている。Thomas Lélu の作品は、私たちが無意識に消費する情報のリズムや、SNS 時代の言葉のあり方を問い直し、軽やかなユーモアで新たな視点を提示している。