ROBERT WILSON: CHAIRS by Robert Wilson

Size :  235 x 301 mm    

Hardcover

152 pages

color, black and white

published by AUGUST EDITIONS

ロバート・ウィルソンの創作活動を新たな視点から照らし出す、椅子デザインの重要性に迫る一冊。

アメリカの実験演劇の演出家・劇作家であるロバート・ウィルソン（1941年生まれ）にとって、演劇とは視覚・テキスト・パフォーマンスという複数のメディアが融合する総合芸術です。1960年代の初期作品から、彼は舞台美術に家具デザインを取り入れてきました。「私の作品のほとんどには、特別にデザインされた椅子が登場します。多くの場合、椅子は俳優のような存在なのです」と彼は語っています。

カフカ・チェア、クイーン・ヴィクトリア・チェア、モンドリアン・チェアなど、象徴的な名前を持つこれらの椅子は、それぞれの上演の“遺物”として、舞台の記憶と意味を宿します。

本書に収録されている作品は、1969年から2011年までのもの。ステンレスメッシュの《パルツィヴァル・ソファ》（1987年）から、ペイントされた木製の《クレメンタイン・ハンター・ロッカー》（2011年）まで幅広く紹介されています。

また、ウィルソンのデザイナーとしての実践は、彼自身のコレクターとしての眼差しによっても豊かにされており、素材も木材、ブロンズ、鋼鉄、剥製の脚、強化ガラス、ネオンなど多岐にわたります。

本書には、これまで未公開だった作品も多数収録されています。