System Collections No. 2 Julia Nobis wears Versace

Size :  110 x 90 mm    

softcover, 210pages

color, black and white

published by System

この大いに期待されたシーズンに、私たちは何を期待していたのだろうか。

創造性主導の新しいファッションの時代？
業界全体の再起動？
それとも、巨大ラグジュアリー・グループにおける二桁成長の復活？

『System Collections』第2号は、そうした問いに正面から向き合いながら、シーズンのルックを紹介する。いまや毎回のファッション・マンスにつきまとう数々の憶測がひと段落した、その後の視点から。

88ページに及ぶポートフォリオでは、フォトグラファーのウィリー・ヴァンダーペールとスタイリストのオリヴィエ・リッツォが、長年の友人でありミューズでもあるジュリア・ノビスと再びタッグを組む。
その結果生まれたイメージは、主にモノクロで、鋭く、モダン。ランウェイを離れ、スタジオの厳しいライティングのもとで撮影されることで、ファッションの創造的アウトプットの本質――すなわち「服」そのものへと、再び視線を引き戻している。

一方で、本号に収録された対談は、「新しさ」と「期待」に彩られたこのシーズンを、マクロとミクロ双方の視点から読み解く手がかりを与えてくれる。パリ・ファッションウィーク終了直後、業界の最前線に立つ批評家、コメンテーター、クリエイター、そしてランウェイを象徴する存在たち16名の声を収録。彼らの考えや視座を通して、シーズンの意味を掘り下げている。